不動産・土地

土地を相続したらどうする?名義変更・売却・活用の選択肢をわかりやすく解説

📅 2024-12-11✍️ 監修:齊藤 勇飛(税理士)🕐 約10分
コラムサムネイル

「実家の土地を相続したけど、どうすればいいの?」「売った方がいいの?それとも持ち続ける?」——土地の相続は、不動産の名義変更から相続税、売却時の税金まで、様々な手続きと判断が必要です。本記事では土地を相続した場合の選択肢と手続きをわかりやすく解説します。

土地を相続したらまずやること

土地を相続した場合、まず以下の3点を確認・対応します。

  1. 相続登記(名義変更)の手続き:2024年4月から義務化。相続を知った日から3年以内
  2. 相続税の申告・納付の要否確認:基礎控除を超える場合は10ヶ月以内に申告
  3. 土地をどうするか決める:保有・売却・活用・放棄の選択

⚠️ 相続登記は2024年4月から義務化

相続登記をしないと、売却・担保設定ができません。また3年以内に申請しないと10万円以下の過料が課される可能性があります。まず名義変更を進めましょう。

相続した土地の評価方法

相続税の計算では、土地は「時価(実際の売買価格)」ではなく「相続税評価額」で評価します。

路線価方式(市街地の土地)

国税庁が定める路線価(1㎡あたりの価格)× 補正率 × 地積(㎡)で計算します。時価の80%程度が目安です。

倍率方式(郊外・農村部の土地)

固定資産税評価額 × 国税庁が定める倍率で計算します。

💡 相続税評価額と時価の差を活用した節税

土地の相続税評価額は時価(実勢価格)より低いのが一般的です。さらに不整形地・傾斜地・間口の狭い土地などは各種補正で評価額をさらに下げられます。専門家による適正評価が節税の鍵です。

選択肢①:名義変更して保有し続ける

相続した土地をそのまま保有する場合も、相続登記(名義変更)は必須です。

保有し続けるメリット

保有し続けるデメリット

選択肢②:相続した土地を売却する

相続した土地を売却する場合、譲渡所得税がかかります。

譲渡所得の計算方法

譲渡所得 = 売却価格 − 取得費(相続税評価額など)− 譲渡費用(仲介手数料など)

譲渡所得税率

保有期間所得税率住民税率合計
5年以下(短期)30%9%39.63%(復興税含む)
5年超(長期)15%5%20.315%(復興税含む)

✅ 相続した土地の「取得費加算の特例」

相続税の申告期限(10ヶ月)から3年以内に相続した土地を売却した場合、支払った相続税の一部を取得費に加算できます(取得費加算の特例)。二重課税を防ぐための重要な特例です。

相続した空き家の3,000万円特別控除

昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の家屋(と土地)を相続し、一定の要件を満たして売却した場合、3,000万円の特別控除が受けられます。2027年12月31日まで適用。

選択肢③:土地を有効活用する

土地を保有したまま収益を得る方法もあります。

活用方法特徴向いているケース
アパート・マンション建設安定収入・節税効果大交通利便性が高い土地
駐車場経営初期投資少・リスク低都市部・駅近の土地
借地・定期借地管理不要・安定収入長期保有を前提とする場合
売却(区画割り)まとまった現金化広大な土地
太陽光発電固定収入・郊外向き日当たりの良い農地・山林

選択肢④:相続放棄・相続土地国庫帰属制度

相続放棄

土地だけでなくすべての財産と負債を放棄します。相続を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述します。管理義務は一定期間残ります。

相続土地国庫帰属制度(2023年4月〜)

一定の要件を満たす土地であれば、相続した土地を国に引き渡すことができる新制度です。費用(10年分の管理費相当額)を納付する必要がありますが、「いらない土地」を手放せる選択肢として注目されています。

⚠️ 国庫帰属制度で引き取れない土地

  • 建物・工作物・車両などがある土地
  • 土壌汚染がある土地
  • 境界が不明な土地
  • 権利関係が複雑な土地(担保権・使用収益権など)

土地の相続で使える節税の特例

小規模宅地等の特例(最大80%減額)

被相続人が住んでいた自宅の土地(330㎡まで)や事業用地(400㎡まで)を一定の要件で相続した場合、相続税評価額を最大80%減額できます。

農地の納税猶予

農地を相続した農業後継者が農業を継続する場合、農地にかかる相続税の納税が猶予される制度があります。

横浜市内の土地相続で注意すべきこと

まとめ

土地の相続は複雑な判断が必要です。横浜市内の土地相続については、地元に精通した税理士・司法書士への早めの相談をおすすめします。

税理士 齊藤勇飛

監修:齊藤 勇飛(税理士)

齊藤勇飛税理士事務所 代表|東京地方税理士会 登録番号 第156779号

横浜市を中心に遺産相続・相続税申告を専門とする税理士。初回60分無料相談実施中。

🧮
無料ツール
相続税シミュレーター
手続き一覧
相続手続きチェックリスト
📅
コラム
申告期限10ヶ月の注意点
📊
コラム
基礎控除の計算方法

横浜市の遺産相続・相続税のご相談は
齊藤勇飛税理士事務所へ

初回相談60分無料。土日・夜間も対応可能です。
フォームよりご連絡いただければ1営業日以内にご返信します。

無料相談を申し込む(フォーム)