手続き

デジタル遺産(ネットバンク・暗号資産・SNS)の相続手続き【見落としに注意】

📅 2024-12-31✍️ 監修:齊藤 勇飛(税理士)🕐 約10分
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「亡くなった親がネットバンクの口座を持っていたけど、パスワードが分からない」「暗号資産(仮想通貨)があったと聞いていたけど、どこに保管されているか不明」——デジタル遺産は、従来の相続手続きでは見落とされやすく、相続税の申告漏れにもつながります。本記事でデジタル遺産の種類と対処法を解説します。

デジタル遺産とは?種類一覧

デジタル遺産とは、デジタル上に存在する財産的価値のある資産のことです。

種類具体例相続税
ネットバンク楽天銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行課税対象
ネット証券SBI証券・楽天証券・松井証券課税対象
暗号資産ビットコイン・イーサリアムなど課税対象
FX口座DMM FX・GMOクリック証券など課税対象
電子マネー残高PayPay・楽天ペイ・Suicaなど原則課税対象
ポイント楽天ポイント・Tポイントなど換金性によって判断
SNS・ブログ収益YouTube収益・ブログ広告収益課税対象(未払い分)
有料サービスNetflix・Spotify・Adobe CCなど財産ではない(解約が必要)

デジタル遺産の調査方法

デジタル遺産は通帳・証券口座と異なり、物理的な証拠が少ないため見落としやすいです。以下の方法で調査します。

ネットバンク・ネット証券の相続手続き

ネットバンクやネット証券の相続手続きは、通常の銀行・証券会社と基本的に同様です。

  1. 被相続人が口座を持っていた金融機関に連絡(死亡の連絡)
  2. 必要書類を揃えて郵送・または窓口(対応している場合)へ提出
  3. 名義変更または解約・払い戻し

⚠️ パスワードが分からない場合

ログインできなくても、金融機関に死亡を申告することで相続人として手続きができます。不正アクセスを避けるため、故人のIDとパスワードを使ってログインすることは避けましょう。

暗号資産(仮想通貨)の相続

暗号資産の相続は通常の金融資産より複雑です。

取引所に預けている場合

国内取引所(コインチェック・GMOコインなど)に口座がある場合は、取引所に死亡の連絡をして相続手続きを進めます。

ウォレット(自己管理)の場合

本人がハードウェアウォレットや秘密鍵で管理している場合、秘密鍵・シードフレーズ(12〜24個の英単語)がないとアクセスできません。これらが分からない場合、暗号資産は永久に失われます。

⚠️ 相続税評価額の計算

暗号資産の相続税評価額は相続開始時(死亡時)の時価です。価格が激しく変動するため、死亡時点の価格を正確に把握することが重要です。

FX・ポイント・電子マネーの相続

FX口座

含み損益がある場合は確定損益として計算します。未決済のポジションは相続人が引き継げない場合が多く、取引所が強制決済することがあります。

ポイント・電子マネー

多くのサービスで「ポイントは相続人に引き継ぎ不可」とされています。サービスごとの規約を確認し、可能な場合はポイント消費や換金を相続前に行うことも検討します。

SNS・有料サービスの解約

デジタル遺産の相続税申告漏れに注意

ネットバンクの預金・暗号資産・FXの評価額は相続税の課税対象です。調査が不十分で申告漏れが発覚すると追徴課税の対象になります。

⚠️ 税務署はデジタル資産も把握できる

国内の暗号資産取引所・金融機関は税務署への報告義務があります。申告漏れは発覚する可能性が高いです。

生前にできる対策

まとめ

税理士 齊藤勇飛

監修:齊藤 勇飛(税理士)

齊藤勇飛税理士事務所 代表|東京地方税理士会 登録番号 第156779号

横浜市を中心に遺産相続・相続税申告を専門とする税理士。初回60分無料相談実施中。

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